「兄弟愛の王」と呼ばれたプトレマイオス2世、その訳は…【Coin of the day】

今朝、今年最初の台風(台風1号)が発生したそうです。
去年より2か月以上も早い発生だとか!
日本に近付く前に熱帯低気圧に変わる見込みということですが、
こんなに早く台風が起こるものなんですね。

さて、今日は古代ギリシャ・古代エジプトの銀貨特集です。
三枚目のプトレマイオス2世に注目してみました。

プトレマイオス2世は、名前からも察しが付く通り
プトレマイオス朝の創始者プトレマイオス1世の息子です。
彼の異名「ピラデルポス」とは「兄弟愛」という意味で、
これは彼の妻との関係に由来します。

プトレマイオス2世は離婚と再婚を経験していますが、
その再婚した2番目の妻というのが実の姉でした。


(プトレマイオス2世と妻・姉アルシノエ2世の金貨)

この妻であり姉である女性アルシノエ2世は、
なかなかに波乱に富んだ結婚遍歴の持ち主です。

15歳の時にトラキア、小アジア、マケドニアの王である
リュシマコスと結婚し3人の子を産みますが、
リュシマコスが戦死すると今度は異母兄弟の
プトレマイオス・ケラウノスと再婚。
しかし間もなく夫と対立し、実弟のプトレマイオス2世を頼って
エジプトへ逃れました。
そして、当時プトレマイオス2世の妻であったアルシノエ1世を
策を講じて離婚に追い込み、妻の座にとってかわったのです。
この離婚されたアルシノエ1世は、実はアルシノエ2世の
最初の夫リュシマコスが、最初の妻との間に生した娘でした。

なんと複雑な人間関係!!
何だか昼ドラも真っ青…というような感じもしますが、
権力争いに鎬を削る男たちの間で、女性が強かに生き抜くには
このような激動の日々をたくましく踏み越えていく強さが
必要だったのかもしれませんね。

ちなみにこの後、プトレマイオス朝では兄弟姉妹との
結婚が脈々と伝統的に受け継がれていきます。
その先駆けが、このプトレマイオス2世でありました。

「兄弟愛の王」と呼ばれたプトレマイオス2世、その訳は…【Coin of the day】アンティークコインギャラリア | 旧ナミノリハウスで公開された投稿です。