アンティーク・モダンコイン収集という趣味の世界!コレクターが夢中になる理由
趣味の一つに「コインコレクター」というものがあります。コインコレクターとは、その名のとおりコイン収集をしている人のことです。
アンティークコインというのは非常に高価で、資産に余裕がある人の趣味として敷居が高いイメージがあります。しかし、最近になってコインコレクターが増えているのです。
そこで今回は、なぜ今コインコレクターが増えているのか、そしてコレクター初心者が手を出しやすいコインをいくつか紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
趣味としての「コイン収集」とは
この世には多くの趣味が存在します。その中でも、特定のモノを集めることが趣味の人を「コレクター」と称します。珍しいゲームを集めるのが好きな「ゲームコレクター」や、昔のおもちゃを集める「おもちゃコレクター」などです。
アンティークコインやモダンコインを収集するコイン収集家は、「コインコレクター」と呼ばれます。珍しいコインから、価値の高いコイン、発行枚数は多いが時代背景がよく分かる記念コインなど、コインコレクターの中でにも目的はバラバラなのです。
なぜ、コレクターがアンティークコインに夢中になるのか
では、なぜコインコレクターが増えているのか、アンティークコインの人気が高くなっているのかを解説します。
理由1.アンティークコインそのものの美しさ、ロマン
まず、アンティークコインの美しさや時代背景などによるロマンなど、コレクションとしての価値を見出しているタイプです。当時の技術で発行された金貨などは、現在の金貨にはない独特な美しさがあります。
当時の王様や女王がデザインされたコインなど、時代背景が分かるのもロマンがあって見ていて楽しいでしょう。アンティークコインに同じものはありません。同じ金貨でも発行年度が違ったり、サイズやデザインも違います。自分のお気に入りのコインを観賞用として集めるのもコレクターとしての楽しみですよね。
理由2.投資・資産運用の対象としての価値
アンティークコインを投資・資産運用として活用する人も多いです。その大きな理由として、「価値が下がりにくい」というものがあります。
アンティークコインの価値を決める大きな要点は、「希少性」と「グレード(状態)」です。
まず、希少性ですが、アンティークコインはほとんどが100年以上前のコイン。過去に遡ってコインを発行することは不可能なので、今後増えることはほぼないと考えて良いでしょう。そのため、価値が上がることはあっても、下がることはあまり考えづらいと言えます。
またアンティークコイン自体が、非常に古いものですから、グレードの高い(状態の良い)まま残っているコインは少なく、相対的に価値が高くなります。
価値が下がるとすれば、状態が悪くなってしまった場合ですが、しっかりと保管さえしておけば問題なく状態を保つことはできます。世の投資家がアンティークコインを集めているのも納得です。
理由3.アンティークコインによる繋がり(コレクター、ディーラー、オークション参加者)
アンティークコインをコレクションしていると、コイン投資やコレクションに興味がある人たちとの関わり・繋がりを作ることができます。コレクター同士だけでなく、アンティークコインの専門家でもあるディーラー、オークション参加者、専門ショップの店員など多くの人と繋がりを持つことによって、コレクターとして有利に進めていくことが可能です。
コイン収集のメインは「情報収集」。いかに自分が探しているコインを安い値段で見つけることができるか、他の人よりも出品されたコインを先に買えるかが勝負になります。
そういった面で考えると、やはり情報網は多いに越したことはありません。もちろん、コイン収集以外での関わりも持てる可能性もありますし、道がどんどん増えていくのは良いことです。
初心者におすすめのアンティークコイン
アンティークコインは、発行枚数やグレードによって希少価値が変わってきます。発行枚数が少なくてグレードが高いコインであれば、当然ですが価格も高くなります。コイン収集初心者が手を出すのは難しいでしょう。
ここでは、そんな初心者におすすめのアンティークコインを3つほど紹介していきます。何から始めれば良いか分からない人は参考にしてみてください。
- ヴィクトリア女王ゴシッククラウン銀貨
- ヴィクトリア女王5ポンド金貨(ジュビリーヘッド)
- ミュージックレジェンドシリーズ
ヴィクトリア女王ゴシッククラウン銀貨
このコインは1847年にイギリスで発行されたものです。イギリスの「ヴィクトリア女王」が即位して10周年の折に発行されており、銀純度92.5%のスターリングシルバーとなっています。
発行枚数はプルーフの状態で8,000枚と少なめです。クラウン銀貨の特徴は何と言っても見栄えする美しさと、あの有名なウナとライオンのデザイナーである「William Wyon氏」がデザインしたヴィクトリア女王の美しさと言えるでしょう。
世にある銀貨の中でも人気が高く、「銀貨の王様」とも称されるほどです。そんなクラウン銀貨ですが、その完成度の高さからコレクターにも高い人気があります。価格は状態によって大きく異なりますが、おおよそ50万円~200万円くらいの幅で推移しています。たとえ安いものだとしても、充分にコレクターとして自慢できる一品となるでしょう。銀貨の中では今後も非常に期待度の高いコインとなっています。
とくに、1853年に追加で発行されたクラウン銀貨は、非常に価値が高くなっています。なぜなら、1853年に発行されたクラウン銀貨はわずか数十枚~数百枚と言われており、市場にはほとんど出回らないくらいレアだからです。
もちろん価格は、数百万を超えることが多いですが、クラウン銀貨の人気の高さと希少性を考えると、今後それ以上の価値になる可能性は充分に考えられます。
ヴィクトリア女王5ポンド金貨(ジュビリーヘッド)
イギリスのヴィクトリア女王の5ポンド金貨は多くの種類があります。1839に発行されたヴィクトリア女王5ポンド金貨「ウナとライオン」は幻のコインと言われ、グレードの高いものだと、1億円を超える取引価格がつきます。
ヴィクトリア女王のコインの中で、コイン投資初心者におすすめなのは、1887年に発行された「ヴィクトリア女王5ポンド金貨(ジュビリーヘッド)」です。
ジュビリーヘッドとは、日本語訳すると「在位50周年記念」という意味になります。つまり、ヴィクトリア女王が即位した1837年の50年後である1887年に発行された記念金貨なのです。
発行枚数は54,000枚と比較的おおく、オークションなどでも割と見かける金貨なので、入手売難易度もそこまで高くありません。アンティークコインの中では初心者向けと言えるでしょう。
ミュージックレジェンド(Musical Legends)シリーズ(クイーン、エルトンジョンなど)
最近は、イギリスのロイヤルミントから、モダンコインのシリーズものが出ています。その中でも人気なのが、ミュージックレジェンドシリーズ。
英国の伝説的バンドである「Queen」や伝説的ミュージシャンの「エルトンジョン」がデザインされたコインが発行されています。
どちらも発売と同時にサイトへのアクセスができなくなり、繋がったときにはほとんど売り切れている、というように世界中から注目されていたコインです。
まとめ
今回の記事のポイントは、以下です。
- コレクターはコレクション目的、投資目的、交友関係を増やす目的でコイン収集している
- アンティークコインは資産価値が下がりにくく、資産運用として非常に注目されている
- ディーラーやコレクター仲間などの交友関係を増やしていくことが大事
アンティークコインのコレクターになる人は年々増加しています。初心者にとっては少し敷居が高くなりつつもありますが、お手頃な価格で手に入るコインも多くあります。
まずは1枚、自分が気になったコイン収集から始めてみましょう。そこから横の繋がりを広げ、自分だけのコレクションを増やしていくことをおすすめします。