アンティークコインが値下がりしない5つの理由とは?安全なコインの選ぶポイント
「アンティークコインは、ホントに値下がりしないのだろうか?」
そのようにお悩みではないでしょうか?
実際にアンティークコインは現物資産のため、価値が値下がりしづらいのが特徴です。
この記事では、アンティークコインが値下がりしない5つの理由を解説します。さらに安全なアンティークコインを選ぶポイントも解説しているので、アンティークコインについて分からないことは無くなります。
それでは、早速アンティークコインが値下がりしない理由を解説していきます。
アンティークコインが値下がりしない5つの理由
アンティークコインが値下がりしない5つの理由は下記の通りです。
- 需給バランスが悪化しにくい
- 希少価値が高い
- 保有コストが安い
- 投資リスクが低い
- 普遍的価値が担保されている
それぞれ解説していきます。
理由1需給バランスが悪化しにくい
アンティークコインが値下がりをしない理由として、需給バランスが悪化しにくいためです。
どんな商品の価格も、その商品を欲しいと思う人(需要)と、売りたいと思う人(供給)のバランスによって決まります。
そのため、ある商品を欲しい人よりも売りたい人の数が少なければ、価格は上昇していきます。アンティークコインはこの典型例です。
ほとんどのアンティークコインは、発行枚数が限られており、それ以降、枚数が増えることはありません(過去に戻ってコインを製造することは不可能なので)。反対にアンティークコインの需要は年々高まっています。なぜなら、アンティークコインの価値に気づいた投資家がアンティークコインに投資をしているからです。
そのため、アンティークコインは値下がりする可能性は限りなく低いと言えるのです。もちろん全てのアンティークコインが値下がりしないわけではありませんが、希少性と人気を兼ね備えたアンティークコインを購入できれば、値下がりしないどころか、大きな値上がり益を期待できるでしょう。
理由2希少価値が高い
アンティークコインは希少価値が高いことが多く、価値が値下がりがしにくいです。
前述したとおりアンティークコインは、100年以上前に発行されたコイン(通貨)やメダルのことです。国王の即位などを記念して作成されることも多く、発行枚数が限られているものが多いのです。
発行枚数が少ないということは、それだけ希少性が高いということ。また、歴史的価値があるコインに魅力を感じて、多額のお金を払ってでも手に入れたい人は世の中にたくさんいるので、年々価格が上昇しています。
また、アンティークコインは発行されてから何年も経っており、その間に起きた戦争や災害などによって大きく数が減少しているものもあります。中には、現存枚数が数十枚というアンティークコインも。現在では、数年待っても手に入れられないほど希少なコインが多数存在しているのです。
理由3保有コストが安い
アンティークコインは、保有コストが安く持ち運びに適しているために、価値が値下がりしにくいです。
通常、現物資産を保有する場合、売買時に手数料や税金が発生したり、管理している期間もメンテナンス代や管理費用などのランニングコストが発生するものが大半です。
しかし、アンティークコインは、売買手数料やメンテナンス費、管理費用がほとんどかかりません。そのため、長期投資に最適なのです。
また、日本では震災や台風などの災害リスクが高く、絵画やワインなどの現物資産を保有することがリスクに繋がりますが、アンティークコインはものが小さく、スラブ(保護カバー/プラスチックケース)に入れて簡単に持ち運びができるため安心です。
理由4投資リスクが低い
アンティークコインの価値が値下がりしない理由として、投資リスクが低いことが挙げられます。
株式や外貨、不動産などの金融資産には、金融危機や経済情勢といった投資リスクが存在します。
例えば、
- 株式投資なら、上場企業の倒産や上場廃止のリスク
- 外貨なら、地政学リスクや経済情勢の不安定化するリスク
- 不動産投資なら、資産価値の下落や空室·金利上昇リスク
このように、各国の景気減速や後退、あるいは経済危機等に端を発して下落する恐れがあります。しかしアンティークコインは、金融危機や市場の乱高下などの影響もほとんど受けないため、リスクを最小限におさえて投資できます。
アンティークコインを株式や外貨などの資産と一緒にポートフォリオに組み込み、分散投資することで、さらにリスクを押さえて資産運用することもできるでしょう。
理由5普遍的価値が担保されている
アンティークコインは、普遍的価値が担保されているために、価値が値下がりしづらいです。
従来の金融投資は、企業の売り上げや、不動産(物件)の魅力など、持続的な価値が必要になります。しかしその多くは、歴史的背景やそのときどきの流行が価格に大きく影響するため、普遍的価値とは言い難いことになります。
その点、アンティークコインは経済情勢や地政学リスク(場所・政治等によるリスク)に関係なく投資することができ、数少ない普遍的価値を有する資産運用ツールになります。
さらにアンティークコインは、元々の発行枚数や現存枚数がデータ上で管理されているため、「希少性」や「需給バランス」が悪化することもなければ、供給過剰によって値下がりすることもありません。
これらの点から、アンティークコイン投資は普遍的価値が担保された資産運用手段と言えます。
値下がりしないアンティークコインを選ぶためのポイント
アンティークコイン投資が値下がりしない理由を知っていても、人気のないコイン、価値の低いコインを購入していては、将来的に値下がりするリスクが高くなります。
アンティークコインを購入する際は、以下の点に着目してみると良いでしょう。
- 自分以外の多くの人が欲しがるアンティークコイン
- 自分しか保有していないアンティークコイン
- 世の中に数枚~数百枚しかないようなアンティークコイン
あくまで一例ですが、希少価値の高いアンティークコインの例を記載しておきます。どれも現存枚数が少なく、非常に価値が高いアンティークコインです。
- ジョージ3世の5ギニー金貨プルーフ
- 1861年ウィリアム4世5ポンド試鋳金貨
- 1839年ヴィクトリア女王5ポンド金貨「ウナとライオン」
アンティークコインを購入を検討する際は、コインの現存枚数や発行枚数、グレードなどをしっかりリサーチして、希少性の高いコインを選ぶようにしましょう。
アンティークコインはリーマンショックでも値下がりしなかった
アンティークコインはリーマンショックでも価値が値下がりしなかったという事例があります。
2008年のリーマンショックでは、数多くの投資家が資産の大半を失いました。当時、株式投資だけを行っていた人は、資産の約4割が吹き飛ばされたそう。しかし一方で、アンティークコインはリーマンショックの影響を受けてもほとんど値下がりせず。むしろ価格が上昇していました。
英国の硬貨や骨董品、高級ワイン等を専門に取り扱う「STANLEY GIBBONS」(スタンレー・ギボンズ社)が調査した「GB200 Rare Coin Index」(イギリス発行のコインのうち、1世紀から20世紀までに発行されたレアコイン200銘柄のオークション落札価格の推移を指数化)によると、アンティークコインの価格上昇率は年平均125%と言われています。
また、10年平均の上昇率で見ても194.5%*2の伸び率を記録しており、500万円以上の値がついているアンティークコインは年平均150%超上昇。
このように、リーマンショック下においてもアンティークコインはほとんど値下がりしなかったのです。
また、経済要因による価格変動のリスクが小さいことから、アンティークコイン投資が最も最適な資産運用と言われる一つの理由に挙げられています。
まとめ
アンティークコインが値下がりしづらい理由についてご理解いただけたでしょうか。
この記事のまとめ
- アンティークコインの価格は、コイン自体のグレードや保管状態、希少性や需給関係などの要因によって決定する
- 希少性の高いコイン、需要の多い(人気の高い)アンティークコインを手に入れることができれば価値が高まる可能性が高い
アンティークコイン投資初心者が価値の高いコインを手に入れるのは至難のわざ。高い専門性や知識、経験が必要です。そのため、信頼できる販売ディーラーを見つけることも1つの手でしょう。
皆様がアンティークコインの魅力を知っていただくきっかけになれば幸いです。
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