丸福金貨とは?フィリピンに眠る隠し財宝の謎と価格推移

丸福金貨

丸福金貨 表裏デザイン

基本データ

コイン名 -
通称 丸福金貨
発行年 1932年
日本
額面 -
種類 金貨
素材
発行枚数 25,000枚(推定)
品位 Au999
直径 30.54mm
重さ 31.22g
統治者 -
デザイナー -
KM -
表面のデザイン -
表面の刻印
裏面のデザイン -
裏面の刻印 四角い囲いの中に24K 1000(バリエーションあり)
エッジのタイプ プレーン
エッジの刻印 -

 

丸福金貨とは?

通称「丸福金貨(まるふくきんか)」。国内外のオークションでもごくたまに見かける、シンプルな「福」の一文字だけの金貨です。

現在でも、製造地や製造理由などは謎とされています。地金取引の大手である石福商店と大阪造幣局が製造元、そして石福商店の上海工場で製造されたという説がありますが、はっきりとわかっていません。

 

丸福金貨にまつわる謎とは

実はこの「丸福金貨」、未だに発見されていないとされている伝説の財宝「山下財宝」のひとつだと言われています。諸説ありますが、まとめてご紹介します。

フィリピン沿岸部の様子

▲フィリピン沿岸部の様子

戦時中の物資の輸送途中にフィリピンに隠された?

丸福金貨が誕生したのは第二次大戦の終戦前後。「マレーの虎」の異名で知られる、山下奉文(やました ともゆき)大将がフィリピン華僑財閥とのやり取りに使用するはずのものでした。

しかし戦争は激化。フィリピン経由で上海に輸送する予定だったものを一旦フィリピンに隠し、終戦後ほとぼりが覚めた頃に回収するという作戦に変更されました。

山下大将のもとにあった700枚の丸福金貨は、終戦直前に将兵に配られたとも言われています。

終戦前後に不幸にも関係者が戦死してしまっため、その詳しい情報を知る者が誰一人いなくなってしまいました。

しかしなぜ、現在でも国内外のオークションでスラブに入った丸福金貨を見かけるのでしょうか?謎は深まるばかりです。

陸軍大将当時の山下

▲陸軍大将当時の山下

発掘によるトラブルも

公用地や私有地を勝手に発掘したり、発見物を勝手に持ち去る事件が相次いだことから、フィリピン政府は2007年、山下財宝の発掘に対する法規制を強化しました。

イフガオのトンネル

▲「山下財宝」を隠したとされているイフガオのトンネル

日本軍が退却した跡は「黄金の道」と呼ばれるようになり、日本軍が所有していたトラックの残骸の周りは、丸福金貨を求めて掘り起こされました。

山下財宝を探し求めるトレジャーハンターは、フィリピン全土で約200チームも存在していて、現在も活動中です。山下財宝を探しに行った日本人が逮捕されるという事件も起こっています。

「現在進行形の都市伝説」で夢とロマンを感じてみたい方は、ぜひ手に入れてみてください。

 

コインの価格推移

発行枚数は推定25,000枚といわれていますが、どのような経緯でオークションに出品されているのかは謎です。そのため、オークションでの出品数は多くありません。状態の評価に関わらず、価格は安定しています。「手に入れられる都市伝説」として、オークションで見かけた際はご入札してみてはいかがでしょうか?

また、「福」以外にも石福商店が製造時の管理番号の代わりに使用したと言われている、「壽」「囍」「禄」「富貴萬年」の縁起の良い文字の刻印もあります。

NGCとPCGSの鑑定のカテゴリとしては「中国 満州国」ということになっています。

AU Details (Removed From Jewelry)

AU Details (Removed From Jewelry)

2018年1月28日に$5,760で落札。

UNC Details (Edge Filing)

UNC Details (Edge Filing)

Jul 12, 2020年1月12日に$10,200で落札。

Edge Filingというマイナス評価にも関わらず、落札価格は1万ドルを超えています。

AU55

AU55

2018年12月6日に$9,600で落札。上記2つとは裏の刻印が異なっています。

 

▼「丸福金貨」の特集動画はこちら▼

 

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