アメリカ金貨の収集を始めるにあたって:初心者アンティークコインコレクターのための基本
「どんなアンティークコインを集めたら良いですか?」「今買うなら何が良いでしょうか?」 そんな質問を受けることがあります。 今回は、初心者向けにアメリカコインを買うための5つ基本をご紹介します。
言ってしまえば質問の答えは、個々のアンティークコレクターのふところ事情と、何に関心があるかによるものだと考えています。
コレクターがしていくことは、アンティークコインもしくはモダンコインについての書籍や読み物に目を通し、学び、調べ、そして分からないことはディーラーに質問していくことがおすすめです。
自力でやるとするのであれば、少なくとも質の良いアンティークコインもしくはモダンコインの写真などを見て、身分不相応に散財してしまわないようにしっかりと計画を練る必要があります。
今回ご紹介するアプローチの仕方は、何から手を付けて良いか分からなくているような、純粋な初心者に向けたものです。ただし、世界の珍しいアンティークコインもしくはモダンコインも素晴らしく価値のあるものではありますが、ここでのアドバイスはアメリカアンティークコインもしくはモダンコインに絞りたいと思います。
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1.予算を決める:予算は少なくとも10年を見据えたものに
予算は、1年単位で上限を設定するのではなく、長期的に考えるべきである。10年以上先まで見越して、1年ごとに使いたい、あるいは費やすことが可能な額を設定します。
例えば、1年で3万円まであれば30万ということになります。
その判断がつかない場合は、それ以上は使わないという年間最低ラインを設定すると良いでしょう。その後収集への熱が高まったり、経済的な余裕ができたりした場合は、最低ラインを高くするということもできます。
ただし、重要なのは、現実としてどれだけ費やすことが可能か見極めることです。 アンティークコインもしくはモダンコイン収集のために、退職後や、医療費、緊急時のための貯えに手をつけることはおすすめしません。
当然ながら、入れ込みすぎて経済的に苦しくなるというのはよくある話。収集に熱くなり、どんどんお金をつぎ込んでしまう可能性はつきものだからです。
2.アンティーク・モダンコインに関する情報収集をする
初心者が費やすべきものは、「アンティークコインもしくはモダンコイン購入前に資料を読み深める時間」であると多くのコインコンサルタントが力説している。
彼らは他にも、「レッドブックを買おう」と勧めている。「ただ値段を見るのではなく、アンティークコインもしくはモダンコインの歴史やその種類についてもしっかり読むべき」ということです。
レッドブックとは、ホイットマン出版社が毎年出すアメリカアンティークコインもしくはモダンコインのガイドブック。
「まずはアンティークコインもしくはモダンコインの種類、発行年、ミントマークなどについての基本を学び、アンティークコインもしくはモダンコインがどのように作られたかを考えよう。考えを広く持ち、収集の対象を早急に決めてしまわないことだ」 そして「あちこち出掛けて探索してみよう。大金を使う必要はない。アンティークコインもしくはモダンコインについての一般知識を身につけよう」と述べています。
しかし、ためになる情報はインターネットで多く見つけることができます。もちろん誤った情報も驚くほど多く存在するので注意が必要です。アンティークコインもしくはモダンコイン関連のオンライン詐欺もまたしかりです。
それでもなお、お金をかけずに、2か月ほどアンティークコインもしくはモダンコインに関するサイトを見ることに時間を費やすことで、多くを学ぶことは可能でしょう。 PCGSやNGCのウェブサイトに掲載されている情報も豊富です。
また、大手オークション会社では、過去のオークション品のアーカイブスが、実勢価格や美しい画像と共に残されている。The Heritage(ザ・ヘリテイジ), Stack’s + Bowers(スタックス+バウアーズ), Goldbergs(ゴールドバーグズ), DLRCなどのオークションサイトにもアンティークコインもしくはモダンコイン関連の情報は満載。
ただし、これらのサイトは多くが英語であり、初心者の場合、専門家に聞いて説明してもらう必要があるでしょう。いずれにしても重要なのは、お金をかける前にこういった情報を検索し、目を通すことです。
3.アメリカアンティークコインもしくはモダンコインのねらい目はアンティークコイン。モダンコインは避けよう。
現代抽象アートの世界のように、現代アンティークコインもしくはモダンコインの世界は流行りに乗っているところが大きく、当然伝統に根ざしたものではありません。現代アンティークコインもしくはモダンコイン収集は、文化的ルールや、アメリカ財務省や議会の(多くの場合アメリカ政府に有益となる気まぐれな)法令にカバーされていない面があります。
1934年以降に発行されたアメリカアンティークコインもしくはモダンコインが、1933年以前に発行されたものよりもはるかに普及していることは明白です。 例えば、近年発行された「シルバーイーグル1ドル銀貨」は、その後に発行されたものと代わり映えしないし、インターネットですぐに注文可能です。個性に欠けており、収集の慣例もほとんどありません。
さらに、「シルバーイーグルアンティークコインもしくはモダンコイン」は多く市場に出回っています。真のアンティークコインもしくはモダンコインと見なさないアンティークコインもしくはモダンコイン専門家も多いのです。
最近大量に発行されたモダンコインではなく、数が少なく、個性のあるものを収集すべき理由は論理的に納得できるはずです。また、熟練の専門家が重要だと認めるアンティークコインもしくはモダンコインの収集を、初心者にはお勧めしています。
もちろん、そういったアンティークコインもしくはモダンコインも高額である必要はない。 よく言われるのが、
・ 1934年より前に発行されたアンティークコインもしくはモダンコインに狙いを定める
・ 1934年以降に発行されたアンティークコインもしくはモダンコインを購入するなら、有名なものや、(グレード鑑定)MS-66より高いものは避けるべき。
・ (鑑定された)グレードがMS70やプルーフ70のアンティークコインもしくはモダンコインに5倍や10倍もの額をつぎ込む必要はない
コレクターの中には、現代アンティークコインもしくはモダンコインはクラッシックアンティークコインもしくはモダンコイン(1934年より前に発行)ほど高くないという印象を持っている者もいます。
Numismedia.comやPCGS.com、レッドブックの価格算定をざっと見てみれば、1934年より前に発行されたアンティークコインもしくはモダンコインで、さほど高くなく購入可能なものが豊富に存在することが分かるだろう。
自然変色した、数の少ないクラッシックコインでも、コレクターの所得に関わらず入手可能なものはあります。収集の価値があるアンティークコインもしくはモダンコインも数ドルほどで購入できます。
4.鑑定有無の境界線は250ドル(約2万8千円)
IV.鑑定済みアンティークコインもしくはモダンコインを購入すべきか? 初心者はPCGSやNGCの鑑定済みアンティークコインもしくはモダンコインを購入するべきだろうかという疑問にお答えしよう。
NGCやPCGSの鑑定がないアメリカアンティークコインもしくはモダンコインで3,000ドル以上のものを購入するのは極めて危険です。まず「信頼できるディーラー」を見つけましょう。
初心者が購入するアンティークコインもしくはモダンコインが高額であろうとなかろうと、プロの『誠実な』アドバイザーを見つけることが必要です。不誠実なプロもいれば、誠実ではあるがプロとは言えないディーラーも存在します。
「金品位(含有金)価格の10%を超える値が付いた金貨や、250ドル(約2万8千円)を超える銀貨やニッケルアンティークコインもしくはモダンコインは全て、PCGSやNGC、ANACS の鑑定済みであるべきです。 必ずしも全てのアンティークコインもしくはモダンコインがPCGSやNGCの鑑定があることが望ましいというわけではありません。
PCGSやNGCの未鑑定アメリカコインで250ドルを超えるものは問題があることが多い。そういったアンティークコインもしくはモダンコインの多くはPCGSやNGCに鑑定不能とみなされ、鑑定を断られているものが多いためです。
5.最初はプロの専門家とつながろう
初心者がアンティークコインもしくはモダンコインの特徴などの基礎知識を増やす間、収集に費やすべき額は趣味のための予算のほんのわずかであるべきだとかんがえています。経験と努力を重ねることで、知識や鑑定スキルは高まっていくでしょう。
まとめとして言えることは、プロとつながり、アメリカアンティークコインもしくはモダンコインの収集を始めるのは難しいことではありません。予算を立て、多くの資料に目を通し、頭を使って、いろいろ探求しましょう!
高い買い物もあるので、多くのコインコンサルタントやディーラーもすぐに購入するものではないと思っていますので、分からないことがあれば気軽にプロの専門家に尋ねてみましょう。
アンティークコインもしくはモダンコインの購入に踏み切るのは、それからです。