金座の様子を描いた絵は、結構、今に残されている。
国立国会図書館や
日銀の貨幣博物館が所蔵する『金座絵巻』などもある。

金を扱い、小判を鋳造する工程は極秘である。
真似をすれば、贋金も創れるのである。

そんな機密を詳細に絵で表したり、絵で残しても
エエのか?
という素朴な疑念も浮かぶのである。

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金座絵巻、石川や

江戸時代の金貨を造幣する工程を描いた絵巻の1つ
「金吹方之図(かねふきかたのず)」(文政9年/1826年)

この絵巻の中に、ひと際目を引く、
中々衝撃的な絵がある。

この絵巻は上下2巻。上巻最後にある図絵
「金座吹屋金吹職人共御用済帰り之節改を請る図」

素っ裸になった金座の職人たちが、
冷めた目をした役人たちの監視を受けながら、
身体検査を受けているのである。

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落語の登場人物は、
長屋住まいの庶民が多い。

当然、「貧乏」という設定である。
なので、小判やお金にまつわる噺(はなし)も多い。

これらの噺の大抵は「棚から牡丹餅」
「牡丹餅で腰打つ」類の
幸運が、向こうから突然舞い込むのである。

例えば、貧乏人は富くじに当たるのである。
落語には、富を扱う代表噺4つがあり、この
『宿屋の富』『水屋の富』『富久』『御慶』は、
いずれもお金で苦労していた御人が、突然、
賞金の千両を当てるのである。

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10億円貰うのも夢じゃない

平成27年の「年末ジャンボ宝くじ」
1等7億円と前後賞が各1億5,000万円で
賞金額が10億円になった。

1枚300円を3枚買って900円、
それが見事当たれば、
1,000,000,000円になるのである。

とんでもない話である。

当たりもしないのに、
当ったらどうしようかと、
嬉しく思い悩むのが我々凡人である。

転がり込んで来た大金を、どう使おうか、
何に浪費しようかと、
来てもくれないお金で、人間誰しもニヤニヤ
夢が膨らむのである。

金銭欲、物欲、射幸心は、
凡人でなくても果てしないのである。

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「和同開珎」という日本のコインの名前は
みなさん一度は聞いたこと、目にしたことがあるだろう。

かつて、日本最古の貨幣として教科書で紹介されてたはずだ。

あるいは、
ある年代以降では「富本銭」のほうが記憶にあるという方もおられるかもしれない。
現在、教科書で日本最古の貨幣として扱われているコインである。

富本銭

富本銭

更に言えば、
実は、日本最古の貨幣としては「無文銀銭」というものがある。

ただし、これは私鋳貨幣(政府が発行したものではない貨幣)であるらしく、
流通はしていなかったというのが主流の見解のようだ。

結局のところ、
諸説あるものの富本銭が最古の公的に鋳造された貨幣であり、
和同開珎が最古の本格的に流通した貨幣であるというのが一般的理解である。

このように始まった日本での貨幣鋳造史であるが、
その歴史は一旦途切れてしまう。

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銀座の謂れ

日本には「銀座」が300以上500未満はある。
大抵は、その地域の繁華街、
商店街に付いている呼び名であるが、
日本全国、あちらこちらにご当地「銀座」があるのだ。

銀貨を鋳造したり鑑定したり、
検印していた場所が、銀座の名前の由来である。

そんなに、あちらこちらで銀貨を作っていたのか?
そんな疑問が湧くのである。

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粋な江戸っ子は蕎麦に
「やげん掘り」(七味唐辛子)を散らし、
七福神に見立てた大根や茄子が入った
福神漬けを、飯にぶっかけてサラサラ食う。

七福神信仰は、江戸庶民の食生活の中にも
浸透していたように思えるのであるが、
実は、福神漬けは、明治時代に生まれた商品名、
七味唐辛子は、七福神めぐりがブームになる前の
江戸初期にブレンド考案された薬だったのである。

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小判に刻まれた印のアレコレ!
「刻印」は、江戸弁で「こっくい」と、粋に読むのである。

小判の顔は変わらない?

江戸時代の小判は10種類ある。
その産まれた年代により金の含有量、
大きさ、重さ、発行枚数など、全て異なる。
だが、デザインは、ほとんど同じである。

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