希少品1703年ヴィゴ湾難破船金貨、オークションに出品

戦時中に没収された金で鋳造されたコインは推定で最高$513,000の価値

希少な1703年アン女王5ギニー金貨の中でもさらに稀な品種が
2月9日開催のセント.ジェームスオークションの競売において
一番の注目を集めている。

かの有名なイギリス製金貨の中でも希少なタイプの中で、
さらに稀なコインがオークションに出品される事となった。

スペインとの海戦に勝利し押収された金により鋳造された、
1703年アン女王5ギニー金貨は2月9日に開催される
セント.ジェームスオークションNo.35競売において一番の注目を集めている。

プロフェッショナル・コイン・グレーディング・サービス社により
未流通55として格付けされ、
この金貨は£300,000から350,000ポンド
(約 439,630 から512,902U.S.ドル )と見積もられたのだ。

このタイプは20以下の事例しか知られていない程の大変希少なもので、
スペイン沿岸ヴィゴ湾海戦の大勝利の後に押収された金により鋳造された事を示す、
女王の胸像の下に打たれた文字VIGOで知られている。

しかしながら、その競売会社のオーナーのステファン フェントン氏によると、
彼が所持し競売に賭ける品はさらに珍品であるという。
VIGOの文字が他のものよりも胸像の肩の下にぴったりと収まっている
約3点程しか世に知られていないこの押型種類の1つなのだ。

ヴィゴ・アン女王5ギニー金貨は
全ての英国製ギザ付き金貨シリーズの中でも最も人気のあるものの一つである。

1703年ヴィゴ金貨は流通する為に発行され、
半ギニー、1ギニー、5ギニーから成っている。
また関連する銀貨はクラウン銀貨で
金種は1703年半クラウン、シリング、6ペニーである。
(1702年 旧式シリングも鋳造された。)

このコインはそれぞれにその金種に従った表と裏のタイプを持つが、
個々の金種の表にはアン女王の胸像の下にVIGOの文字が追加され、
押型として刻まれている。

スペインとフランスの将校が所持していた装飾品や
皿であった銀4500ポンド、
同様に金7ポンド8オンスがコインへと姿を変えた。

マイケル ホッダー氏は1994年1月10日発行コイン ワールドで、
ヴィゴ金貨鋳造は英国の大勝利を記念する為だけではなく、
裕福な英国民にその戦争は価値があり順調だと説得すべく
プロパガンダとして用いられたと述べている。

その金貨の鋳造はとても珍しく、金貨は希少であり、
ほとんどの収集家には高価過ぎて手が届かない。
しかし銀貨は使われる金属の量でも解る様に、
一般的に大量に鋳造される。

競売会社によれば、2月9日のオークションのその品は
「素晴らしい赤みがかった金色の色調と力強さ、刻みの良さまでも」
備えているという。

フェントン氏はその金貨は2012年にある顧客の為に購入した品では無いと承認、
そして金貨はほぼ美品(VF;Very Fine)と格付けされ、
2012年12月6日にゴーリンジスによるオークションで
296,160ポンド (約 476,871ドル)で売却された。

=== 原文 ===
http://www.coinworld.com/news/world-coins/2016/01/1705-vigo-bay-gold-shipwreck-coin-rarity-in-auction.html

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