【2022年最新】将来性が期待できるおすすめアンティークコインランキング!選び方・購入方法まで徹底解説!
現在アンティークコインは数億種類またはそれ以上あると言われています。これだけの数があると「結局、どのアンティークコインを選べばいいの?」とお悩みの方も多いと思います。
そこでこの記事では、PCGS・NGC認定ディーラー歴10年の筆者が将来性が期待できるおすすめアンティークコインランキングを紹介します。
さらに「選び方の基準」「注意するポイント」「投資にかかる税金」まで解説しているので、
この記事を読めば、将来性が期待できるアンティークコインを選ぶことができます。
この記事のまとめ
- アンティークコイン投資は「保存状態がよく、希少価値が高い」「人気が高いテーマのコイン」を選ぶのが重要。
- アンティークコイン投資で注意すべきポイントは「偽物リスクを避ける」「相場が極端に高くないか見極める」「長期投資として考える」「税金がかかる」こと。
- おすすめアンティークコイン銘柄は下記の通り
- TOP1 ヴィクトリア女王ゴシッククラウン銀貨
- TOP2 ヴィクトリア女王5ポンド金貨「ウナライオン」
- TOP3 モハール金貨
- TOP4 各種5ポンド金貨
- TOP5 各種5ギニー金貨
アンティークコイン投資が「今」注目されている理由
アンティークコイン投資が注目されている理由は「安全性・安定性が高いこと」「管理しやすい」「将来性が期待できる投資商品だから」です。
アンティークコインの安全性・安定性が高い理由は、下記の通りです。
- 市場が限定されず、世界中至るところで取引が可能
- アンティークコイン自体が金・プラチナ・銀から鋳造されている
もしインフレが発生して貨幣価値が下がったとしても、アンティークコインの貴金属的な価値は相対的に上がるでしょう。
自宅に気軽に保管でき、災害時にも持ち出しやすいアンティークコインは管理の面でも優れています。
またアンティークコインは、美術品としての希少性・価格高騰の可能性を合わせ持つので、将来性が期待できる投資方法です。
新型コロナウイルスなどで世界経済への不安が大きくなっている今、多くの投資家が「リスクが高い株式」や「不動産」などの金融商品を避けて、安全資産へと走る傾向にあります。
こう言った理由があり今の世の中で、アンティークコイン投資は手堅い資産運用の1つとしてトレンドとなりつつあるのです。
そんな今注目されているアンティークコインについてさっそく詳しく見てみましょう。
将来性が期待できるアンティークコインの選び方|2ステップで完結!
以下の2つのステップでアンティークコインを選べば、将来性が期待できるアンティークコインを選ぶことができます。
- 保存状態がよく、希少価値が高いアンティークコインを選ぶ
- 人気や、需要が高いテーマのアンティークコインを選ぶ
さっそく詳しくみてみましょう。
選び方1:保存状態がよく、希少価値が高いアンティークコインを選ぶ
アンティークコインの保存状態はグレードで表されます。
グレードが良いコインになればなるほど新品の状態に近く、保存状態のよいアンティークコインということになります。
グレードを定めている代表的なコイン鑑定会社はPCGSとNGCで、特にPCGSはグレードが非常に細かく、営利目的ではない第三者鑑定機関なので公平さがあるという面から信頼を得ています。
以下がPCGSのアンティークコインのグレードです。
グレード |
説明 |
---|---|
PO-1 |
識別可能な日付とタイプ |
FR-2 |
ほぼ全体に磨耗が見られるが、一部ディテールは目に見える |
AG-3 |
縁にすり切れあり、レタリングはすり切れがあるが読みとれる |
G-4 |
縁がややすり切れていて、ディテールが平ら、周辺のレタリングはほぼ完全 |
G-6 |
縁は完全だがディテールは平ら、周辺のレタリングはほぼ完全 |
VG-8 |
ディテールはわずかで、デザインはすり切れている |
VG-10 |
わずかなディテールと、わずかに透明性があり、デザインはすり切れている |
F-12 |
ディテールの一部に深いくぼみがあるが、レタリングはすべて鮮明である |
F-15 |
くぼみ部分にややディテールが多く、レタリングはすべて鮮明である |
VF-20 |
ディテールの鮮明度に少々難あり、レタリングは完全でキレがある |
VF-25 |
ディテールとレタリングにわずかな難あり |
VF-30 |
ディテールはほぼ完全だが平らな部分あり |
VF-35 |
ディテールは完全だがハイポイント(凸部)が平らで磨耗が見られる |
XF-40 |
ディテールは完全であるが、ほとんどのハイポイント(凸部)がわずかに平らである |
XF-45 |
ディテールは完全であるが、一部ハイポイント(凸部)が平らである |
AU-50 |
表面ほぼ全体に磨耗があるが、ディテールは完全であり、ハイポイント(凸部)にやや平たさが見られる |
AU-53 |
ディテールは完全であり、コインの半分以上は僅かな流通跡が付き、ハイポイントは(凸部)は非常に軽いも磨耗が見られる |
AU-55 |
ディテールは完全であり、表面(主にハイポイント(凸部))の1/2未満に磨耗が見られる |
AU-58 |
ハイポイント(凸部)に僅かの磨耗が見られるが、ディテールは完全である |
MS/PR-60 |
磨耗無し。かなりのへこみ/ヘアラインが見受けられる場合がある、ストライク(図案の鮮明さ)は完全でない場合がある |
MS/PR-61 |
すれ無し 複数の重度のへこみ/ヘアライン、ストライクは完全でない場合がある |
MS/PR-62 |
磨耗無し。わずかなへこみ/ヘアライン、ストライクは完全でない場合がある |
MS/PR-63 |
中度の数字/サイズマーク/ヘアライン、ストライクは完全でない場合がある |
MS/PR-64 |
へこみ/ヘアライン殆ど無し、あるいは数点激しいものがあり、ストライクは平均かそれ以上 |
MS/PR-65 |
へこみ/へアマークが少々あるがフォーカル(焦点)エリアには無し、平均以上のストライク |
MS/PR-66 |
へこみ/ヘアライン殆ど無し、フォーカル(焦点)エリアには無し、良いストライク |
MS/PR-67 |
事実上僅かな欠点のストライク、非常に良くストライクされている |
MS/PR-68 |
事実上少しの欠点のストライク、極僅かに弱いストライクが許される |
MS/PR-69 |
事実上欠点なしにストライク、ほぼ完全なストライクが必要 |
MS/PR-70 |
完全な圧印されて、光沢感が溢れ、肉眼で識別できる印はありません。コイン外観の状態に影響をしないような微小な「鋳造」欠陥の存在を許容します。 |
上記の1~70スケールに加え、下記の接尾辞が数的グレードをさらに詳しく説明するために特定のシリーズに加えらます。
定義 |
説明 |
---|---|
RD |
赤-95%以上は元の赤色 |
RB |
赤茶-元の赤色は5%~95% |
BN |
元の赤色は5%以下 |
CA |
カメオ(Cameo) |
DCAM |
ディープカメオ(Deep Cameo) |
DM |
ディープミラー(Deep Mirror) |
PL |
プルーフライク(Proof Like) |
SP |
スペシメン(Specimen) |
その他のPCGSノーグレードコードは以下の通りです。
ノーグレード(鑑定・評価不能) |
説明 |
印刷表記 |
ケースの有無 |
---|---|---|---|
82 |
縁にすり切れ |
有り |
有り |
83 |
ラミネートのはがれ |
有り |
無し |
84 |
穴、ふさがれた穴 |
有り |
有り |
86 |
真正性証明不能 |
有り |
無し |
90 |
偽造コイン |
有り |
無し |
91 |
不自然な色合い |
無し |
有り |
92 |
洗浄 - 激しい、研磨洗浄法による表面の損傷 |
無し |
有り |
93 |
硬貨地板不備 - 金属不純物または硬貨地板に不具合 |
無し |
有り |
94 |
変造した表面 - すれ、激しい洗浄、サムオーバー(不具合を隠すためや、見た目を改ざんするために練り状の物質を使用) |
無し |
有り |
95 |
擦り傷 |
無し |
有り |
96 |
サービス遂行されず、返金 - 当社が鑑定しないコイン(例:メダル、私的に発行されたもの等) あるいは鑑定できない(例:極端に大きいコイン等)。手数料返金。 |
有り |
無し |
97 |
環境ダメージ - 例:腐食、塗装膜(ラッカー)、極端に重い調色等 |
無し |
有り |
98 |
ダメージ - 故意の表面ダメージ。例:落書き、しみの除去等 |
有り |
有り |
99 |
PVC(ポリ塩化ビニル)残余物 - ホルダーから浸出するビニル生産用の可塑剤が使用されており、コインに達し将来的に表面を損害を与える |
有り |
無し |
(引用:PCGS公式サイト)
希少価値の高さは「世界に現存しているアンティークコインの数」によって決まります。
つまり、現存枚数が少ないほど希少価値の高いアンティークコインだということです。
現存枚数を調べる1番簡単な方法は「PCGSで鑑定された同じ種類のコインの枚数を知る」ということです。
PCGSとはプロフェッショナル・コイングレーディング・サービス(Professional Coin Grading Service:PCGS)のことで、第三者機関コイン鑑定の業界標準として広く認知されています。 世界共通のグレーディング基準を設定することにより、PCGSはコイン愛好家がコイン売買を信頼を持って行える道を切り開きました。
(引用:PCGS公式サイト)
またアンティークコインは戦争など歴史的な背景により、コインが溶かされてしまっている場合もありますが、当時の発行枚数を知ることで現存枚数を推測することができます。
1つの方法として書籍から当時の発行枚数を知ることができます。
イギリスの銀貨ならSPINK社の「English Silver Coinage」、イギリスの金貨なら同じくSPINK社の「English Gold Coinage」という書籍が有名です。
選び方2:人気や需要が高いテーマのアンティークコインを選ぶ
グレードや希少性はアンティークコインの価値という点では非常に重要なのですが、いざ売却する際に重要になるのが人気や需要があるかどうかです。
コインの価値が高まったとしても、買い手が見つからなければ売却できず、残念ながら現金化もできません。
なので、人気が高く需要のあるアンティークコインであれば買い手が見つかりやすいと言えます。
人気のアンティークコインの特徴は下記の通りです。
- 芸術的価値が高いもの
- シリーズが少なく、コンプリートしやすいもの
- 有名な偉人や動物など、わかりやすく親しみやすいテーマであること
このような人気のアンティークコインは品切れしやすく入手することが難しいですが、一旦入手できると売却もしやすいというメリットがあります。
アンティークコイン投資で注意すべきポイント4つ
アンティークコイン投資で注意すべきポイントは下記の通りです。
- アンティークコインが偽物というリスクを避ける
- アンティークコインの相場が極端に高くないか見極める
- アンティークコインは短期投資ではなく長期投資で考える
- アンティークコインには税金がかかる
ポイント1:アンティークコインが偽物というリスクを避ける
オークションなどで購入したアンティークコインは、偽物であるリスクが非常に高いので購入しないよう注意しましょう。
実は、アンティークコインを売却しようとした際に、アンティークコインが偽物だったと気づくケースは多く、偽物のアンティークコインの手口は非常に巧妙です。
例えば、本来コインの入っているスラブは基本的に破壊しないと取り出せないようになっていますが、スラブに入っていれば安全という思い込みを利用して、スラブ自体を偽造したり、中のコインを入れ替えるなどの手口がありました。
アンティークコインの偽物を見極めるコツも、別の記事でご紹介しています。
アンティークコインを購入する際は、アンティークコインを専門に販売している業者から購入するようにしましょう。
業者の中でも、下記の項目を満たしているとさらに本物のアンティークコインの信頼性が高まります。
- 「永久買戻し保証」をつけている
- 長年運営や経営をしている
- PCGS社やNGC社から認定を受けている
また、鑑定番号の確認をすることでも偽物が見極められます。
鑑定会社の大手であるNGC社とPCGS社では鑑定したコインを全て鑑定番号で管理しているため、必ず確認を取るようにしましょう。
ポイント2:アンティークコインの相場が極端に高くないか見極める
コインは本物であっても、相場よりも極端に高い金額で販売している悪質なケースもあります。
いくら成長率の高いアンティークコインであっても相場よりも極端に高い金額だと、利益を得るまでに途方もない時間がかかる可能性が高いです。
見極める方法としては、販売業者がPCGS・NGCの認定を受けているか、オークションログ・カタログを用意しているか、を確認することが最重要です。
また、いくつかの販売業者を試して相場が適正価格か見極めるとより確実でしょう。
アンティークコインの相場についても、詳しく別の記事で解説しています。
ポイント3:アンティークコインは短期投資ではなく長期投資で考える
アンティークコインは特殊なケースを除いて、長期投資と考えましょう。
長期投資のメリットは、下記の通りです。
- 日々の値動きを追いかける必要がない
- 老後の資産形成に最適
- 売買コストを抑えやすい
日々の値動きを追いかける「短期投資」の場合、一瞬見逃しただけで大きな損失になることがあります。
しかし、「長期投資」の場合は日々の値動きを追いかけなければならないという精神的なストレスが軽減されます。
また、長期的な資産価値の向上を期待できるので、老後の資産形成に最適です。
長期投資だと、頻繁に売買取引をしないので、税金や手数料などのコストを抑えることができます。
一方で、すぐには利益を得ることができない、将来の予測が難しいというデメリットもあります。
将来の予測に関しては、購入する時点で希少性が高く、保存状態が良い、人気・需要のあるアンティークコインを選ぶようにしましょう。
ポイント4:アンティークコインには税金がかかる
アンティークコインには消費税がかかります。
とはいえ、長期投資の不動産比べると圧倒的に税金が安いです。
不動産の場合は、不動産取得税・印紙税・登録免許税がかかるので、税金によって利益がかなり少なくなってしまいます。
実際アンティークコインにはどのように税金がかかるのかというと、所有期間によって金額が異なってきます。
- 所有期間が5年未満の場合:短期譲渡所得
- 所有期間が5年以上の場合:長期譲渡所得
「短期譲渡所得」と「長期譲渡所得」の具体的な計算方法は下記の通りです。
- 短期譲渡所得=売却価額–(購入代金–譲渡費用)–50万円
- 長期譲渡所得=売却価額–(購入代金–譲渡費用)–50万円×1/2
この時にかかる税金は、譲渡所得を給与など他の収入と合算した上で計算されますので、納税者の他の収入によって変動があります。
アンティークコインおすすめ銘柄ランキングTOP5
今回はアンティークコインでも人気高い英国コインを中心に、アンティークコイン専門店の店主おすすめの5種類のコインをご紹介していきます。いずれも資産価値が高く値上がりが期待できるコインです。
TOP1 ヴィクトリア女王ゴシッククラウン銀貨
最初にご紹介しておきたい1枚は、1847年ヴィクトリア女王のゴシッククラウン銀貨です。
この銀貨は幾多とあるアンティークコインの逸品の中でも、最も美しいコインだと評価する投資家も少なくありません。
ヴィクトリア女王ゴシッククラウン銀貨のデザイナーは「ウナとライオン」で名高いウィリアム・ワイオン。
表面は厳粛で神秘的なヴィクトリア女王の肖像が繊細なタッチで刻まれています。ゴシックレターや王冠、ドレスの首周りの装飾がさらに女王の美しさを際立てています。
裏面はイングランド、スコットランド、アイルランドの紋章とシンボルがきめ細かいデザインで装飾されています。貨幣技術のモダンテクニックと中世のゴシックデザインが見事に調和した傑作です。
どれか1枚だけ選ぶとすれば、迷いなくヴィクトリア女王のこのゴシック銀貨をおすすめします。
ヴィクトリア女王ゴシッククラウン銀貨の価格相場
ヴィクトリア女王のゴシッククラウン銀貨は発行数もわずか8,000枚で希少価値が高いです。
グレードが高いものは最近では200~300万円の値で売買されています。
ヴィクトリア女王はアンティークコインの王道ともいえる人気のテーマです。今後もさらに値上がりが期待できるでしょう。
TOP2 ヴィクトリア女王5ポンド金貨「ウナライオン」
次にご紹介したい1枚は、同じくヴィクトリア女王の5ポンド金貨「ウナとライオン」です。
「ウナとラインオン」は有名なアンティークコインのテーマで、聞いたことがある方も多いでしょう。現在でも復刻版が多数発行されています。
最初に「ウナとライオン」が登場したのは1839年の5ポンド金貨。デザイナーはヴィクトリア女王の肖像を描いたウイリアム・ワイオンです。表面の肖像はヴィクトリア女王のヤングヘッドと呼ばれるタイプで、繊細で写実的な表現が貨幣デザインの新しい道を開いた画期的な作品です。
詩人スペンサーの物語に出てくる妖精の女王ウナと、ウナの守護神であったライオンがモデルになっています。
ここではウナ=ヴィクトリア女王、そして大英帝国や権力の象徴であるライオンを導く姿が描かれた大作です。
購入しておいて後悔しない1枚だといえます。
ヴィクトリア女王5ポンド金貨「ウナライオン」の価格相場
1839年の「ウナとライオン」は発行数自体が極めて少なく、わずか400枚です。
現在では、多少グレードが低いものでも1,000万円は難くないでしょう。グレードがそこそこ高い(PF61程度)もので2000万円~3,000万円あたりが相場です。
入手自体が難しいため、購入機会があれば逃さずゲットしておきたい金貨です。
TOP3 モハール金貨
続いておすすめ3枚目のコインは、モハール金貨と呼ばれるコインです。
モハールとは通貨の単位で、モハール金貨は大英帝国時代に英国の管轄であった東インド会社にて製造されたコインのことです。
16世紀~19世紀にかけて表面は英国君主の肖像が描かれたモハール金貨が発行されました。
上記はウイリアム・ワイオン作。表面にヴィクトリア女王のヤングヘッドの肖像、裏面は東インドを象徴するパームヤシの木と大英帝国のシンボルであるライオンが刻まれています。
初回のウイリアム・ワイオン版のモハール金貨は1935年、ウイリアム4世の時代に発行されています。
ウイリアム・ワイオン版のモハール金貨はデザイン的な価値も高く、加えて発行数も少ないため高い投資効果が期待できます。
モハール金貨の価格相場
モハール金貨は発行数が非常に少ないのが大きな特徴で、価格が上昇しやすい傾向にあります。
多少の劣化が見られるものでも100万円前後で売買されています。
グレードが高くなると200万円~300万円程度。500万円以上の値がつくこともあります。
TOP4 各種5ポンド金貨
次に注目したいのが英国の各種5ポンド金貨です。
ここでは代表的な5ポンド金貨を3枚ご紹介しておきます。
- 1826年ジョージ4世5ポンド金貨
- 1937年ジョージ6世5ポンド金貨
- 1984年エリザベス2世5ポンド金貨
1826年ジョージ4世5ポンド金貨は、1826年のみ製造されたプルーフ金貨で、発行数が150枚程度となる幻のレアコインです。
国内では滅多にお目にかかれないコインです。
表面はこれまたウイリアム・ワイオンのリアリズムなタッチの肖像画、裏面はジャン・バッティスト・マーレンの豪華絢爛たるロイヤルアームの紋章です。
1826年ジョージ4世5ポンド金貨の価格相場
2000年代の始めには100万円程度で購入できた1826年ジョージ4世5ポンド金貨は約10年後には4倍~5倍に価格が高騰しています。
そして2022年現在では、グレードによっては1,000万円前後の値がついています。今後の値上がりが期待できるとともに、出会えるだけでも幸運だといえる1枚です。
1937年ジョージ6世5ポンド金貨に描かれているエドワード6世はまさしく白馬に乗った騎士のごとく、その美貌と勇敢な騎士道精神にて大衆の心を掴んだ英国君主です。
エドワード6世は華やかで美しい英国君主エリザベス2世の父、荘厳たるヴィクトリア女王の曾孫にあたる人物です。
戦火が飛び交う大変な時代に、君主としての役割を立派に果たしました。表面はハンフェリー・パジェット作のスタイリッシュな肖像、裏面はベネディット・ピストリッチのST.ジョージとドラゴンです。
1937年ジョージ6世5ポンド金貨の価格相場
ジョージ6世の時代は世界大戦の最中にあったため、発行数が少なく、プルーフ金貨は1937年のみです。
グレードが低いもので200万円~300万円程度。グレードが高くなると500万円~1000万円あたりで売買されています。
1984年エリザベス2世5ポンド金貨
モダンコインに分類されるにもかかわらず、すでにアンティークコインなみに価格高騰が始まっているのがエリザベス2世のコインです。まだ比較的に入手しやすい今のうちにぜひ購入しておきたい一枚は1984年エリザベス2世5ポンド金貨です。
表面は若かりし頃のエリザベス2世の美しく華やかな肖像がアーノルド・マーチンによって刻まれています。裏面は歴代ソブリン金貨を代表するベネディット・ピストルッチのSTジョージ&ドラゴンです。
■1984年エリザベス2世5ポンド金貨の価格相場
1984年はエリザベス2世コインのデザイナーの中で最も人気があるアーノルド・マーチン版の最後のソブリン金貨です。もともとアーノルド・マーチン版のプルーフ金貨の発行数が少ないため、にわかに価格高騰の気配を見せ始めている掘り出しものです。今ならほぼ未使用の状態でも30万円~50万円程度で購入できます。今のうちに購入しておいても良いかもしれません。
TOP5 各種5ギニー金貨
ソブリン金貨、5ポンド金貨と呼ばれている英国のコインはかつては5ギニー金貨として発行さた時代がありました。5ギニー金貨も決して見過ごすことができない魅力あふれる投資商品です。
かつての英国歴代君主のおすすめ金貨を最後に3つご紹介しておきます。
チャールズ2世5ギニー金貨
チャールズ2世の在位期間は1660年~1685年。チャールズ2世の時代に5ポンド金貨の原型となった5ギニー金貨が初めて製造されました。300年以上も昔のコインになるため、発行枚数は不明ですが現存するコインは非常に少ないと見なされています。
■チャールズ2世5ギニー金貨の価格相場
そもそもグレードの高いコインがほとんど現存していないため、劣化が目立つものでも数百万円で売買されています。劣化が目立たないものだと軽く1,000万円程度の値がつきます。選択肢の1つに入れておきたいコインです。
ジェームズ2世5ギニー金貨
ジェームズ2世はチャールズ2世の後継者として1685年に即位。在位期間はたったの3年間と短いためジェームス2世の5ギニー金貨は希少価値が非常に高くなります。
■ジェームズ2世5ギニー金貨の価格相場
アンティークコイン市場に出現するの機会も稀で、NGCなどで鑑定登録されている数も20枚程度です。現在の価格相場は多少の劣化が見れるものでも図柄がある程度明確ならば1,000万円~2,000万円程度。購入のチャンスを逃したくない代表的なコインです。
アン女王5ギニー金貨
もう1枚ご紹介しておきたいコインは1702年から1714年にかけて発行されたアン女王の5ギニー金貨です。アン女王は英国スチュアート朝の最後の君主、女性でありながら自ら戦場に赴き英国軍を勝利に導いた君主です。
■アン女王5ギニー金貨の価格相場
入手が困難なため価格が高騰しやすいのが特徴。現在は劣化が目立たないもので500万円~1,000万円程度で売買されています。アン女王は英国がGreat Britainとして統合してから最初の君主であるため、Brexiで注目されている今、これからの価格上昇が期待できる1枚です。
まとめ
この記事のまとめ
- アンティークコイン投資は「保存状態がよく、希少価値が高い」「人気が高いテーマのコイン」を選ぶのが重要
- アンティークコイン投資で注意すべきポイントは「偽物リスクを避ける」「相場が極端に高くないか見極める」「長期投資として考える」「税金がかかる」
- おすすめアンティークコイン銘柄は下記の通り
- TOP1 ヴィクトリア女王ゴシッククラウン銀貨
- TOP2 ヴィクトリア女王5ポンド金貨「ウナライオン」
- TOP3 モハール金貨
- TOP4 各種5ポンド金貨
- TOP5 各種5ギニー金貨
今回は、主にアンティークコイン初心者の方に向けて、店主おすすめ5種類のコインをご紹介しました。気になるコイン、購入しておきたいコインは見つかりましたでしょうか。
コインを選ぶ時には、専門家・プロの意見も重要なポイントになりますが、自分自身が所有することで嬉しくて誇らしい気持ちになれるかどうか問いかけることも大切です。
アンティークコインが値上がりするには長い年月を要します。5年10年と気長に付き合っていけるお気に入りを探すことが成功するための要素の1つだといえるでしょう。
ぜひ、この機会に一生の財産とも呼べるような、資産価値が高いアンティークコインを1枚探してみてはいかがでしょうか。
ギャラリアへの相談は、以下の公式LINEにて受け付けております。