アンティークコイン投資で失敗する原因5つと失敗しないための取引のコツを解説!
「アンティークコイン投資で失敗したくない」「失敗を回避する方法を知りたい」
そのようにお悩みではありませんか?
金融市場の影響を受けにくく、不況にも強いと言われるアンティークコイン。
ところが、場合によっては、多額の資金を注ぎ込んでアンティークコイン投資で失敗する人もいます。
そこでこの記事では、失敗する原因や失敗しないための取引のコツについて解説しています。
この記事を読めば、アンティークコイン投資に成功するための秘訣がわかりますよ。
アンティークコインの正しい始め方は、別の記事でも詳しく解説しています。
アンティークコインで大損・失敗する原因5つ
近年、多くの資産家や富豪がアンティークコインへでの資産運用を検討していますが、なかにはアンティークコイン投資に失敗する人もいます。
なぜ、比較的安全な投資先であるはずのアンティークコイン投資で失敗してしまうのでしょうか。その原因を下記の5つに分けて説明していきます。
- アンティークコインの価格・価値の決まり方を知らなかった
- 購入したいアンティークコインの相場を把握していなかった
- アンティークコインの情報が不足していた
- ディーラーのおすすめをその場で購入した
- 短期的な値上がりを期待していた
原因1.アンティークコインの価格・価値の決まり方を知らなかった
アンティークコイン投資で失敗する理由の1つ目は、アンティークコインの価格や価値の決まり方を知らないことです。
どうやって価格が決まっているかを知らないため、相場よりも高い金額で購入してしまい、売りたくても売れない、いわば「塩漬け」状態になってしまうのです。
コインの価格を決定する要因は、大きく分けて3つあります。
1つは、希少性。
アンティークコインの多くは、100年以上前ないし、それ以上前に発行されたものです。そのため現存枚数が少なく、希少性が高くなっています。希少性が高く、人気のコインは多くのコレクターや投資家から求められるため、価格が上昇する傾向にあります。
2つ目は、芸術的な価値。
人気度といったほうがわかりやすいでしょうか。アンティークコインの表裏には、当時の優秀な彫刻家(デザイナー)によって様々な絵柄が彫り込まれています。そのデザインの精巧さや美しさに価値を見出した人が多ければ多いほど、そのコインは人気になり、当然価格も高くなります。
例えば、「1847年ヴィクトリア女王ゴシッククラウン銀貨」。これは銀貨ですが、デザインの美しさと、ヴィクトリア女王の即位10年を記念して発行されたという歴史的意味合い、加えて8000枚という発行枚数の少なさによって、安い価格で手に入れるのが難しいアンティークコインの一つになっています。
関連記事:ゴシッククラウン銀貨の魅力と価格推移!1847年イギリス発行の世界一美しい銀貨
3つ目は、グレードです。
アンティークコインには「グレード」という概念があり、コインの状態によって、格付けがされています。グレーディングの詳細は以下の記事をご覧ください。
関連記事:アンティークコインのグレードの確認方法は?NGCやPCGSのグレーディングを徹底解説!|アンティークコインタイムズ
このグレードが高ければ高いほど、価格・価値が高くなっています。
原因2.購入したいアンティークコインの相場を把握していなかった
アンティークコイン投資に失敗する人のなかには、アンティークコインの相場をきちんと把握する前にコインを購入してしまい、思うような利益をあげられなかったという人もいます。
アンティークコインディーラーのサイトをいくつか見てみると、同じアンティークコインでも異なる値段がつけられていることに気づきます。主に値段の違いは、先ほどご紹介した「グレード」によって変わってきます。
そのため、アンティークコインを購入する際は、アンティークコインを販売している複数サイトの価格やなるべく直近のオークションでの落札結果などを確認する必要があります。そして、自分が購入しているコインが「そのグレードでどれくらいの価格で取引されているか」を知るようにしましょう。
原因3.アンティークコインの情報が不足していた
適切な情報を十分に収集しない状態でアンティークコインを購入してしまう人もいます。
例えば、アンティークコインはイギリスやアメリカで発行されたコインが多いという特徴があります。そのため、日本語サイトの情報だけでなく、英語で書かれたサイトの情報も参考にすると良いでしょう。一次情報が英語で書かれている場合も多いです。英語が苦手という人は「翻訳機能」を使ってみましょう。
最終的には、できるだけ正確な情報(一次情報)を入手し、自分がそのコインを購入する根拠をもてるまで調べることが大切です。
原因4.ディーラーのおすすめをその場で購入した
ディーラーのおすすめ品をすぐ購入してしまい、失敗するケースもあります。あなたが見つけた「おすすめ品」には、何か特別な条件が付いている可能性も十分に考えられます(訳あり商品)。
もちろん、なかには相場より安い価格で商品を提供している良質なディーラーも存在するため、全てのディーラーを疑ってかかる必要はありません。
とにかく、おすすめ品だからと言って手放しで受け入れるのではなく、購入する前に一次情報を入手し、自分で相場感を把握した上で購入を検討するようにしましょう。
原因5.短期的な値上がりを期待していた
投資には、株式投資、不動産投資などさまざまな形態があり、ある物は比較的短期間で値上がりし、利益が得られるものもあります。
ところが、アンティークコイン投資は数日や数か月で値段が上がるようなことは非常に稀なケースで、基本的には短期的な値上がりは期待できない投資と思って良いでしょう。だから、アンティークコイン投資を考える場合は、「長期投資」を念頭に置くべきです。
寝かせておく期間は、5年かもしれないし、20年かもしれません。いつ値上がりするか、いつ値下がりするかは誰にもわかりません。
そのため、アンティークコイン投資を始めるときには、短期的な儲けよりも、コインの保有自体を楽しむくらいの気持ちで、余裕を持って投資することが大切です。
アンティークコインで失敗しないための取引のコツ
実際にアンティークコイン投資を始める場合、具体的にどんなことに注意したら良いでしょうか。
失敗しないための取引のコツは以下3つです。
- 情報収集を入念に行ってから取引を行う
- 鑑定番号を確認して取引を行う
- なるべく川上で取引を行う
- 余剰資金で投資する
さっそく詳しくみてみましょう。
情報収集を入念に行ってから取引を行う
アンティークコイン投資を始めるうえでまず最初にすべきこと、そして最も大切なことは十分な情報を収集することです。
アンティークコインの情報源としては、ディーラーサイトが多いです。しかし、正しい情報を発信しているサイトがある一方で、不正確な情報を発信しているサイトもありますので、ネットだけに頼るべきではないでしょう。
ネット上の情報を補ってくれるのが関連の出版物です。
英国のアンティークコインの場合は、情報誌「Coins of England & The United Kingdom」があります。出版元はコインなどのオークションおよびコレクター企業である「SPINK」。この情報誌は毎年発行され、前年の標準的取引価格が掲載されるので、購入したいアンティークコインの価格が適正かどうかを調べることができます。
アメリカコインの場合は、「United States Coins」という情報誌があります。この情報誌には青い表紙の通称「ブルーブック」と赤い表紙の「レッドブック」があり、どちらも毎年発行されています。ブルーブックはハンドブックでアンティークコインを購入するための情報誌であり、レッドブックは販売価格が掲載されたガイドブックです。
これに加えて、アメリカには、PCGS (https://www.pcgs.com/)やNGC(https://www.ngccoin.com/)など、コインのグレーティングをしている機関が存在します。これらのサイトでは、過去のオークションの落札価格等が確認できるため、ぜひ利用してみてください。
ただし、紹介した情報源の多くは英語なので、そこに載せられた情報を理解するのも簡単ではないかもしれません。
その場合には、日本語サイトでできる限りの情報を入手したうえで、実績のある信頼できるディーラーからアドバイスを受けるのが良いでしょう。
また、鑑定会社のNGC社とPCGS社では、鑑定したすべてのアンティークコインの記録を管理しています。
鑑定番号を照会することで、偽物を購入してしまうリスクを避けることができるので、必ず鑑定するようにしましょう。
なるべく川上で取引を行う
アンティークコイン投資で失敗しないためには、なるべく「川上」で購入することも大切です。
アンティークコインの販売の流れを川に例えた時、「最初の所有者」が水源だとすると、川上とはその「水源に近いところ」を意味します。
最初の所有者から次の人へ、そのまた次の人へと、様々な仲介人(ディーラー)が入れば入るほど、そこにマージンが発生し、アンティークコインの価格に上乗せされます。
ただ、特別なコネクション等がない限り、初めてコインを購入する人は「オークション」や「アンティークコインの販売業者」から買うのが一般的でしょう。
アンティークコインの知識が豊富でオークションに慣れているなら、オークションで直接買うのが理想かもしれません(オークション開催者以外の仲介業者が入らないので比較的安く手に入れられる可能性がある)。
そうでない場合は専門知識を持った信頼できる買取会社、しかもなるべく「川上」に近いところにいる買取会社から買うのが得策だと言えるでしょう。
余剰資金で投資する
アンティークコイン投資は、先にも述べましたが値段が数日や数か月では、価格の上昇が見込めないため、年単位の長期的な視点をもって参画すべきものです。
こうした理由から、資金にあまり余裕がない時にアンティークコインに投資すると失敗するケースが出てきます。アンティークコインには、必ず余剰資金で投資することを心がけてください。
まとめ
リーマンショックの例のように、比較的安定的と考えられているアンティークコイン投資ですが、十分に情報収集等をせず参画してしまうと大きな失敗に繋がることもあります。
アンティークコインを購入したいと思ったら、まず入念な情報収集を行い、適正な価値・価値を把握することです。
同時にアンティークコイン投資は長期的な視点で考えるものですから、短期間で儲けを期待するのではなく、余剰資金で投資を行いましょう。
ギャラリアへの相談は、以下の公式LINEにて受け付けております。